2019年5月14日火曜日

サツマイモの話















5/12販売の芋けんぴは一時完売しましたが、あと3つだけ在庫があったので5/15、24時まで販売します。小原春香園さんの『生新茶』も販売しています。
これホント、多くの方に飲んでもらいたいです。
飲めばわかる新茶ならではの青い香りが、飲んだ後も口の中に広がります。
ぜひ芋けんぴのお供に。


さてサツマイモの話ですが、スタンダードな味の芋の品種が変わりました。
「紅あずま」から「紅はるか」に。
この時期の紅はるかは熟成も進み、かなり甘みも乗ってきていますが正直言って芋けんぴにするには向いてない品種です。でもひとつの品種でも、どの生産者か、どの土地かといったことで全然状態は変わってきます。
さらに今回の紅はるかの芋けんぴは、砂糖みつの量をかなり控えめにしています。
実はこれ、ただ単に砂糖の量を減らせばいいというものではなく、芋全体にキレイに絡めるには感覚と技術が必要です。
芋けんぴ作りを続けてきた今だからこそできるものなのです。


あともうひとつ残念なお知らせですが、『みたらし』『きなこ紅茶』に使っている「高系14号」という品種のサツマイモが今期終了となりました。
さらに来期からはこの芋は入荷しません。
つまりこの芋で作る『みたらし』『きなこ紅茶』はこれで最後ということです。

「高系14号」は古い品種で、そこから選抜されたものが『鳴門金時』や『五郎島金時』といった有名品種となっています。
しかし食感は昔ながらの口の中の水分をもっていくようなホクホクした品種です。
今流行の蜜があふれるようなねっとりした食感が好みの人たちには好まれません。
しかも品種改良により、ねっとり系の品種の方が病気にも強く、収穫量も多いのです。
これでは「高系14号」のような品種はどんどん作られなくなっていくのも仕方ありません。

でも残念です。
きっといつかこうした食感や味わいが見直されることもあるし、少ないながらも需要もあるのに。
みんな同じになっていって、それを止められない非力さを感じてしまいます。
いつかホクホク系で病気に強く、収穫量の多い新しい品種が生まれるのでしょうか。

とにかく今出来るのは『みたらし』『きなこ紅茶』を味わって食べることですね。
この品種だからできた味、ぜひ味わってください。




0 件のコメント:

コメントを投稿