2018年7月30日月曜日

夏メニュー














明日、31日(火)より営業を再開します。
気にしてくださっている方々にはお待たせしました。

なお、夏場は芋けんぴの販売はありません。
9月以降、新芋の季節になりましたら再開します。ご了承ください。


それまでは夏メニューということで、店内専用やドリンクなど、普段とはちょっと違うメニューでお待ちしています。

例えば、恒例になりました『冷やしだし茶漬け』。

伊豆大島の天草から作った『ところてん』。
味付けは「青のり三杯酢」や「夏野菜盛り」など。

ドリンクは、自家製シロップの『甘夏レモネード』『甘夏レモン甘酒』。
小原春香園さんの『煎茶』。
金沢旅行のおすそわけ『加賀棒茶』など。


この時期ならではのメニューを揃えています。
まだまだ増えるかもしれません。

夏に食べたいさっぱりとしたもの、ほっと落ち着くおにぎりなど、のんびりと店内でお召し上がりいただけます。

ぜひお立ち寄りください。



2018年7月29日日曜日

浅野養鶏場

※7/9〜7/30まで、夏期休業となります。
ご迷惑おかけしますがよろしくお願いいたします。


先日、玉子でお世話になっている『浅野養鶏場』さんに伺うことができました。


あきる野市の山と川に挟まれた土地にその養鶏場はあります。

入口にはとても賢いシェパードくん(名前は聞き忘れました)がいます。













シェパードくんの大きさにビビっていたら、浅野さんが現れ養鶏場を案内してくれました。














まずは軍鶏(しゃも)の鶏舎。
「東京しゃも」という厳しい品質を守り続けるブランドの鶏さんたち。
鳴き声はニワトリと違っておとなしめでかわいい。

浅野さん曰く、
「ただ単に品種改良すればいいわけじゃない。昔から変わらない野性味のあるしゃもの味を変えずに、調理する職人さんの意見も聞きながら育てている。」

いただいた「東京しゃも熟成低温薫製」は生ハムのように食べることができ、ほどよい塩気と薫製の香り、そして噛めばひたすらに旨みがやってくる一品でした。
















次は当店で仕入れている「うみたてたまご」を生んでくれている鶏舎へ。
”さくら”と呼ばれる純国産血統の鶏たち。
餌はとうもろこしがメインの不純なものは一切入っていない自家製飼料。
なので黄身はきれいなレモン色。

浅野さんの玉子を使うようになって、スーパーで売っている変に濃い色の黄身だったり、ビタミンなんちゃら配合といううたい文句のものは食べる気が失せてしまいました。
「なんで玉子でそのビタミンを得なきゃいけないの。それならサプリでいい。」とはホントそのとおり。















鶏たちを育てる環境には特に力を入れています。
この地に移ったのも、北に山がありそのすぐそばに川が流れていることで、南に抜ける新鮮な風が常に吹いているから。
子供の頃、ウチの近くにも鶏舎がありそこは近づく度にひどい臭いだったけど、浅野さんの鶏舎はそこでずっと話していても平気なくらいの臭いです。

クモの巣があちこちに見受けられたけど、それは全部掃除してしまうと逆によくないのだそう。
クモが鶏につくダニを食べてくれるのです。
自然の絶妙なバランスによって作られた環境で、おいしい玉子は育てられています。



案内していただいた後に少しお話を聞くことができました。

この道60年、83歳になられた浅野さん。
趣味は空を飛ぶこと。

10年ほど前からモーターパラグライダーを始められたそう。
空を飛びたい、という衝動からモーターパラグライダーの先生のところへ行き、初めは高齢を理由に断られたけど、何度もお願いしてその元気が認められて技術を習得。
そして空を飛び、その時に撮った映像を見せていただきました。

見渡す限りの地平と、それ以外は空。

映像でみるだけでは言葉にできない体験がそこにはあるのでしょう。
浅野さんが空を飛んでみて改めて感じたのは、「空を飛ぶには”力”がいる。」ということ。
人間が飛ぶには、でっかいパラグライダーとモーターを担いで、でっかい場所もいる。
そのくらい力が必要だけど、鳥は身ひとつで飛び立てる。

鳥はすごいんだよ。と教えてくれました。

ちなみに最近の趣味はポルシェに乗ること。
昔ながらの佇まいの家に一年ほど前に買ったポルシェが停めてありました。

「そのアンバランスさがいいんだよ。あと数年乗り尽くしたら今度は欲を全部捨てて乞食になりたい。奥さんは嫌がるけどね。」
と、どこまで本気なのかわからないことをおっしゃっていました。全部本気な気もするけど…


あと今の人には教養が足りない、のだそう。
戦争を体験している浅野さんは、小さい頃絵描きのお兄さんの影響を受け、油絵、クラシック音楽などに触れていきます。
そこで学んだ知識や感性が今の浅野さんを作っているようにみえました。

もうひとつ印象に残ったのは、
「自由は戦って得るもの。」という言葉。

芸術の歴史をみても、自由を得るための戦いはくり返されていたそうです。
しかし現在の日本では戦う人は少なくなっています。
僕も、自由でありたい、とは心では思っていました。
でも確かにそれを得るには、今までのものと戦う必要があることに気付きました。

モーターパラグライダーを始めた頃は、空を飛ぶと近所の方に通報されて警察が待ち構えていたそうです。笑

なにかをやりたいと思って、それをやるには、強い意志の力が必要なのです。



この日もまた濃密な一日となりました。
浅野さん、ありがとうございました。


2018年7月26日木曜日

金沢

※7/9〜7/30まで、夏期休業となります。
ご迷惑おかけしますがよろしくお願いいたします。



旅行3日目は金沢へ。

午前中はSOYさんでおいしい朝食を食べゆっくりと過ごし、昼前にバスで出発。
合掌造りで有名な白川郷を経由して2時間で到着です。


しかし金沢は暑かった…

高山も気温は高いものの湿度は低くまだ大丈夫だったけど、金沢はアスファルトから立ちのぼる暑さでクラクラしました。
それでも市内を走るバスのフリーパスを買って、さっそく近江町市場に行きました。















海鮮丼を食べて、能登の調味料など買ったりして、次の目的地に。
到着が遅かったので、駆け足になってしまったのが残念だったなあ。
















3つある茶屋街のひとつ、西茶屋街を散策して近くにある津田水引さんへ。
水引で有名なのは、伊予、飯田、金沢だそう。
関係あるかはわからないけどウチの母も昔水引の内職をやっていて、僕にとっては馴染みのあるものでした。
大人になってふと、水引細工ってかわいいなあと思い、特に金沢水引は立体的で目を惹いて、いつか見てみたいと思っていたのでした。
















次は金沢21世紀美術館に。
今や金沢と言えばという場所になったけど、僕がデザインの専門学生だった頃に完成して話題になり、行ってみたい場所のひとつでした。
わかりやすくアートな雰囲気を味わえていいと思います。
近くの甘味処であんみつを食べて、一度ホテルに。


夜は絶対お寿司を食べようと決めていたので、ホテルの方もオススメの葵寿司さんに。














カウンターのお寿司屋さんに入ったのは初めてだったので、最初そうとう挙動不審でした。
お店の方は特にあれこれ説明してくれるわけではなく、つかず離れずな距離感。
親切な隣のお客さんの助けもあり、なんとかお寿司と金沢の日本酒を注文して待ちます。

そして目の前に置かれたハランの葉の上に、ていねいに握られた寿司が置かれていきます。
一口食べて、今まで食べてきた魚介とは全くの別物だということがわかりました。


めっちゃうまい!!!

頭の中にめっちゃうまい!の緊急信号が点滅して、次々に握られる寿司を味わっていきます。
エビ、イカ、貝、ブリの一歩手前のもの、ズワイガニ、穴子、のどぐろ(あんまり詳しくないので大雑把)など、一口ごとにに全く違う色や形の花火が上がってるようでした。

一息ついていると、先程とは反対側に座っていた常連さんらしき男性に「どこからきたの?」と話しかけられました。
「東京から。」と答えると、その男性も東京に住んでいたそう。

そこから話が盛り上がり、お酒やどじょうの蒲焼きをごちそうしていただいたり。
おにぎり屋をやっているという話になると、寿司屋の大将も米や海苔に対するこだわりを教えてくれたり。
人生の先輩方の言葉には重みと笑いがあり、濃密な夜を過ごすことができました。


僕のなかでひとつ大きかったのは、おにぎりの話をしている時に、その男性や大将にもおにぎりを食べてもらいたいなあと思えたことでした。
そんな方々にも、自信を持って食べてもらえるおにぎりだという自負があったのです。

もちろんお寿司屋さんで使うお米や海苔とは違うのですが、毎日食べたいと思えるおにぎりに合ったお米や海苔などの素材の選択、そして炊き方握り方などおにぎりの扱い方。
積み重ねてきたものは間違ってなかったなあと思えました。


本当に素晴らしい金沢の夜になりました。
隣の方、大将、女将さん、ありがとうございました。



そして次の日、そのホテルの朝食もすごくおいしく、よい心地のまま金沢駅でお買い物。
ブリのたたきや河豚の子ぬか漬けなどの珍味、器や張り子玩具などいろいろ買い込んで、北陸新幹線で帰りました。

熱く(暑く)、濃い三泊四日。
夏期休業明けには、みなさんにもその空気を少しおすそわけできたらと思います。

2018年7月24日火曜日

飛騨高山

※7/9〜7/30まで、夏期休業となります。
ご迷惑おかけしますがよろしくお願いいたします。


平湯温泉からバスで一時間、飛騨高山に到着しました。














観光地として栄えていて、見て回るには楽しいところです。

まずは宮川朝市に。
手作り漬物や伝統工芸の一位一刀彫の作品など売られています

そのあと古い町並みと呼ばれる通りに。
いかにも観光客向けなところではあるけど、古くから続く酒蔵や味噌蔵、木版画の工房などおもしろいものもたくさん。















オススメは少し外れにある『古民芸 倉坪』。
古道具がところ狭しと並べられていて見ているだけで楽しいです。
しかもこちらも伝統工芸の漆器、飛騨春慶塗の器の数々もお値打ち価格で販売されています。
木目や色合いの美しい春慶塗をお土産としてご自宅で使ってみてください。














そしてこの旅最大の目的地、ゲストハウス&カフェ『SOY』さんへ。















築100年を超える古民家を改装して、古川さんご家族が営んでるゲストハウス&カフェです。

一階がカフェになっていて、広い吹き抜けの空間に薪ストーブもあり、慌ただしい僕たちの旅のなかでも、のんびりと過ごせたよい場所でした。
二階のゲストハウス部分も窓の光の取り方、共用部分の外を眺められるスペースなど、随所に心地いい空間を作り出している工夫がありました。

晩ごはんは古川さんご家族と一緒にいただきました。
みずみずしくて素材の味がしっかり感じられるトマトやキュウリなどの野菜。
ひと手間加えられたやわらかくて臭みもない鹿肉のカツなど。
おいしい料理をいただきながら、楽しいお話ができました。

特に盛り上がったのは地方移住のお話。
古川さんご家族も東京から移住して高山に移られていて、もちろん大変なことはたくさんあるだろうけど、自分たちのやりたいこと、気持ちがいいなと思うものに素直にしたがって行動している姿はとてもまぶしかったです。
僕も日頃から東京の価値観だけでモノゴトをみるのはよくないなと思っていて、いつかはサツマイモ畑をやってみたいという願望もあるので、とても参考になりました。

ちなみに僕は旅行のときはいつも本を一冊持っていきます。
いつもは古典的な小説が多いのだけど、今回持っていったのは渋谷でバーを営んでいる方のエッセイ。
SOYさんとは真逆のような話で、東京にはいろんな人、店があって、そこでおもしろく生きていくやり方のようなことが書かれています。
全然意図していない対比だったけど、東京と地方。これからも考え続けたいテーマです。



平湯、飛騨高山ともに一度訪れた場所だったけど、一緒に行く人、新しく出会う人、そして時の積み重ねにより、みる視点や新しい体験など全然違うものになりました。
旅にはそういう楽しみ方もあるのですね。

さて次は金沢へ。
今まで馴染みのなかった日本海の海の幸。食べるぞー!(つづく)


2018年7月22日日曜日

平湯温泉

※7/9〜7/30まで、夏期休業となります。
ご迷惑おかけしますがよろしくお願いいたします。

















3泊4日の旅。ふたりで行って来ました。
まず目指すのは平湯温泉。

5年前、人間関係が嫌になって自然が多いところに行きたいと4ヶ月間住込みバイトをしていました。
そこにもいろんな人がいたけど、なにより自然の中でゆっくりと自分をみつめ直し、素の自分を取り戻せた思い出の地です。

新宿からバスで4時間半、途中の山や川に先日の豪雨の影響を感じつつ到着。
連日の猛暑が続く中、平湯の気温は30℃。湿度はなく快適。
しかし日差しは強く、記憶にある平湯よりはずいぶん暑かったです。

ここから上高地や乗鞍、穂高を目指す人がほとんどだけど、僕たちは平湯を満喫します。

まずはカフェマスタシュで昼食。
山奥とは思えないオムライスカレーは以前と変わりなく、そこにあり続けてくれる安心感を感じました。














そして次は平湯大滝に。
道中の坂は暑さのせいか歳のせいかわからないけど、思ったより厳しかったです。
それでも滝に近づくにつれひんやりと冷たい風が吹き、普段では目にできないスケール感に心を打たれます。
滝壺に落ちた水が霧状になって斜面の植物を揺らしていたがきれいだったなあ。
そういうの、写真ではまったく伝えられません。















次は、お気に入りの場所だったところへ。
傾斜はゆるく、細いけど高さのある木々に包まれ、視界の開けた誰もいないこの場所で、ゆっくりと自分をみつめ直したあの時間は忘れられません。
30歳を過ぎた今の自分を作ったのはあの時間のおかげ。
今回はふたりで訪れ、目をとじ深く深呼吸して、これからのエネルギーを充電してきました。















次は、樹齢1000年の大ネズコのところに。
ここも思ったより厳しいちょっとした登山の末に到着。
1000年の時の積み重ねはもう想像のしようもなく呆然とするだけですが、その姿は大きなうねりと静かな佇まいが混在し、圧倒的な存在感を放ちます。
時の積み重ねや生き残る理由、自然とはなにか。
考えることは普段と全く違っていて、ずっと眺めていられます。
















帰りは少し冒険をしてケンカになりそうでしたが、ソフトクリームを食べ、温泉に入り、飛騨牛を食べ、ヘトヘトでしたが良い一日となりました。

翌日は飛騨高山へ。(つづく)

2018年7月16日月曜日

DIY

※7/9〜7/30まで、夏期休業となります。
ご迷惑おかけしますがよろしくお願いいたします。


あそこはこうしたい、ここはこれがあればいいな、とかお店にいると妄想がふくらんで、長い休みの度にDIYで棚を作っている。

今回も直前まで作る気はなかったのだけど、やっぱり作ろうと思い立ち、暑い日差しの中ジョイフル本田に向かった。

前に木材加工室が2時間待ちということがあったので、開店直後に到着し目星の木材を購入。
しばらく店内を見て回ってると、おもしろいものがたくさんあってついつい長居してしまう。
そりゃみんな来るよなあと、たくさんの人がいる朝の店内をみて思う。


持ち帰り早速加工にかかる。
まずは表面のヤスリかけ。
建築資材用の荒い木目だけど、ヤスリをかけてやると十分美しい素材になる。愛着もわくし。














そして面取りといって角をヤスリで丸くする作業。
何事もこういう地道な作業が仕上がりに影響すると思う。















今回は可動式の棚にしたので金具の取り付け。
安価でこういう便利なものが売ってるし、妄想は広がるばかり。















実際に組み立てようとすると微調整が必要だったけど、なんとか完成。














なかなかいい感じに出来た。
恐らくこれ以上は棚を作ることはないと思う。

完成した店内は夏期休業明けをお楽しみに。

やりたかったことは大体できたので、あとは夏営業を考えたり仕込んだり。
その前に明日から岐阜金沢に行ってきます。楽しみ!



2018年7月14日土曜日

ガトーショコラ

※7/9〜7/30まで、夏期休業となります。
ご迷惑おかけしますがよろしくお願いいたします。


基本的に甘いものは好きで、チョコレートは常にストックしておかないと落ち着かないくらいです。


ある日ふと、「おいしいガトーショコラってどんなだろう?」と気になりました。

ガトーショコラって僕の中では、食べると「なにか違う…」と期待外れなことが多いイメージだったのです。
最近生チョコやチョコクリームのケーキを食べていて、僕が期待してたのはこういうものだったのじゃないかと気付き、じゃあそれはガトーショコラを知らないだけなんじゃないかと思ったのです。


そんな時、つくし野のカフェ『sens et sens』さんがガトーショコラのレシピを公開(有料)してるのを知りました。
素材の特性から扱い方、作業の意味までしっかり説明されていて、なんとなくできたガトーショコラではなく、ちゃんと意図したガトーショコラが作れるようになるレシピです。
これはガトーショコラを知るには最適だと思い作ってみることに。


でもこういうの、けんぴのモトを作る時にほしかったなー。
けんぴのモトっていうのは、芋けんぴのない時期に販売するために開発した焼菓子です。
焼菓子なんてほとんど作ったことがない時に、参考にしたものからアレンジして、自分のイメージするものに近づけるのはとても苦労しました。

なにかのレシピを見ても、「え、これなんのために入れてるの?」とか「この使い分けはなに?」とかわからないことだらけでした。
そうなるとひたすら、こうすればこうなるはずという仮定と、結果の検証をくり返してちょっとずつ理解していくしかありません。



そんなわけで、サンスさんのレシピでガトーショコラを初めて作ったのがこちら。
















はい。ひどいですね…


僕の悪い癖のひとつが、基本を知らない初めから自分なりのアレンジをしてしまうことです。
これのおかげで、芋けんぴ作りを独学で始めた頃もずいぶん遠回りをしてしまいました。

そういう自分は知っていたので、今回は材料も分量もきっちり同じにしたのです。
レシピも読み込んで、手順もイメージできてました。


だけど円形ケーキの型はなかったのです…
手元にあるスリムなパウンドケーキの型でなんとかできないものかとやってしまったのです。
結果、火の通る上部だけよく膨らみ固まって、中部はしずんでこんな形に。

これじゃあこのレシピで意図した食感にはならないのでしょうね。
でも味のバランスはさすがの美味しさだったし、食感も今までのガトーショコラのイメージを変えるほどしっとり食べやすかったです。















数日後、もう一度作ってみることに。

最初の主旨でいえば、円形ケーキの型を買ってレシピの意図を再現するのが筋ですが、なぜか今持っている型で作れる、美味しいレシピを考えることに。

いろいろ調べると、そんなに膨らませずしっとりとろりとした生チョコのようなショコラテリーヌというケーキがあるそう。
というかチョコレートのお菓子は、少しの配合、少しの作り方の違いでいろんなお菓子になるんですね。

ショコラテリーヌはバター多めでたっぷりの油脂、泡立てない卵と少量の小麦粉で形を作り、蒸し焼きにすることでしっとり仕上げたケーキ。(僕の理解では)

でも自分の食べたいイメージをして考えた結果、サンスさんのレシピに生クリームを加えたアレンジで蒸し焼きにしました。
そして出来たのがこちら。














形はほぼ前回と一緒。
生クリームと蒸し焼きの効果でしっとりなめらかな食感。
でもメレンゲを入れたり、バターもそれほど多くないので、ショコラテリーヌとは呼べるものじゃないですね。



今回ガトーショコラを作ってみて、なにでできているか、食感や口どけの調整の仕方など少しは理解することができました。
次にどこかでガトーショコラを食べる機会があれば、今までとは違う楽しみ方ができそうです。
自分でピンポイントでイメージしたものを作るには、相変わらず大雑把でまだまだ時間がかかりそうですが。

でもそういう遠回りが好きなのです。
みんながみんな、目指すところへ効率的に一直線じゃなくてもいいんじゃないかな。
自分が楽しめるやり方で続けるのが一番。

それにどんな経験もすべて役に立つ時がきます。

芋けんぴとは全然関係なさそうなガトーショコラでも、いつかカタチを変えてけんぴ店で見かけることがあるかもしれません。


さて次は何を作ろうかな。

2018年7月11日水曜日

のこいちば終えて














7/7、8に行われた『のこいちば』は無事終了しました。

主催のnocoさん、出店出演のみなさん、お手伝いいただいたKさん、そしてご来場のみなさん、ありがとうございました。


当店はこれより7/9〜30までの間、夏期休業となります。
どうぞよろしくお願いいたします。



今回の『のこいちば』は、一人ひとりブレない芯のあるよい空気感をもったメンバーが集まりました。
わざわざ足を伸ばして出かけないとたどり着けない場所で、だからこそ来てくださった方一人ひとりの顔も見えるイベントになりました。

ちょっと他では味わえない時間を過ごすことができました。

自分ひとりだけじゃなく、みんなで作り上げる場所と時間。
どんなふうになるのか、なにが起こるのかわからないワクワク感。
(ま、そこまで楽しめる余裕はまだなかったのですが)

他の出店者さんたちの作品はもちろん、人柄や空気感に学ぶことはたくさんありました。

いやー全くもっていいイベントでした。



夏期休業中は、そんな経験をじっくり消化しつつ、これからの加藤けんぴ店を考える時間にしたいです。
すでに2日経ちましたが、やりたくてもやれてなかったことがたくさんできて充実してます。

その話はまた後日。

2018年7月4日水曜日

のこいちばメニュー














いよいよ今週末開催の『のこいちば』


○2018.7.7 sat ~ 7.8 sun
○open 11:00~19:00
○開催場所/noco 東京都青梅市柚木町2-332-2

●7.7 sat 「fla-fula」 
アコースティック、オルタナティブミュージック
出演時間/ 1)13:00~ 2)17:00~

●7.8 sun 「カラトユカリ×平方 茜」
うたとアコースティックギターとサックス
出演時間/ 1)13:00~ 2)17:00~

●出店店舗
いずん堂 ─ ビン詰・おそうざい ─
加藤けんぴ店 ─ おにぎり・芋けんぴ ─
KANNO TEXTILE ─ 諸国民藝・木履 ─
椿堂 ─ 木の家具と木の道具 ─
ねじまき雲 ─ 珈琲・ラム酒 ─
マルポー ─ 古道具・アクセサリー ─


noco ─ パン ─



土曜の天気が心配ですが、このところなにかのイベントの度に雨予報だけど、当日は降ってなかったり晴れてきたりしているので、今回も大丈夫かな。
車で来られる方も多いと思いますが、近くにある吉川英二記念館斜向かいの市営「梅の里無料駐車場」もご利用下さい。


さて、加藤けんぴ店の当日のメニューは、おにぎりは定番の具材に加え、期間限定の『梅カレー』『そぼろバジル』『しそ明太子』『玄米のトウモロコシごはん』などご用意します。

芋けんぴはサツマイモの在庫がなくなり、今期最後の販売となります。
在庫次第ですが、『紅あずま』『きなこ』『みたらし』『甘夏&レモン』『スモーク』の5種類に加え、イベント限定のブレンドけんぴも販売します。

これは半端に余った芋けんぴを賄いにして、一袋にまとめていたときに発見した味わいで、『みたらし』『スモーク』のブレンドになります。

ただ一緒の袋に入っていて、ふたつの味が味わえるというだけではありません。
『スモーク』のくんせいの香りが『みたらし』にも移って、『くんせい醤油』な新たな味わいに。
シルクスイートと高系14号の食感と味わいの違い。甘いしょっぱいの2つの味付け。

夏の日でも、お好きな飲み物と一緒にボリボリ食べられる芋けんぴです。

パッケージも頑張ってますのでぜひ手にとってみてください。


一昨年前の展示の様子











会場のnocoさんは、木造の作業所を改装した普段から素敵な場所ですが、今回は内装装飾をKANNO TEXTILEさんが手掛けられていて、異国情緒あふれる空間に仕上がってきています。
どの出店者さんもすばらしいモノを作り上げている方々なので、どうしようかなと迷っている方、予定が空いている方いましたら、この機会をお見逃しなく。

僕たちもこのイベントが終わったら夏期休業に入るので、全力で楽しみたいと思います。

2018年7月1日日曜日

完売御礼

7月分のweb shopでの芋けんぴは完売しました。
ありがとうございました。

ご入金を確認できた方から商品を発送します。
到着までいましばらくお待ちくださいませ。



今期の芋けんぴ製造は終了となります。
再開は秋の新芋の季節からです。

店舗はリニューアルの予定ですが、web shopは続けたいと考えています。
みなさまによりよいカタチでお届けできるよう努めてまいります。

よろしくお願いいたします。

おまけ














本日21時より、web shop受付開始です。


今回は、『芋けんぴ 食べ比べ4個セット』一箱につき、小原春香園さんの特上知覧茶ティーバッグ1個をお付けします。

急須でも、水出しでも。

素人感覚ですが、渋み旨みがあってお茶らしい飲みやすい味わいです。

芋けんぴと一緒にのんびりとしたおやつタイムをお楽しみください。


それでは、ご注文お待ちしています。