2016年6月30日木曜日

7月の予定


明日から7月。今年も半分が終わり、いよいよ暑い季節になってきました。
7月も特にイベントはありませんが、臨時休業や特別営業日があります。
お手数おかけしますが、ブログの告知を見てお越しいただけるとうれしいです。

8日(金)   臨時休業
10日(日)  特別営業日
18日(月祝) 特別営業日
24日(日)  特別営業日


6月はお菓子の新商品を作っていましたが、7月は夏に向けた季節商品を出していきます。
まず明日から『ところてん』をはじめます。










伊豆大島産の天草からつくった『ところてん』です。
余計なものが入っていない、天草の自然な香りが楽しめるところてんです。
出汁を加えてまろやかな三杯酢でお召し上がりいただきます。

僕は今まで、あんまりところてんって食べたことがなかったんだけど、試作して食べていたら大好きになっちゃいました。
ツルツルののどごし。
三杯酢のさわやかさ。
これは夏にぴったりです。

黒蜜も選べるようにしようと思っていますが、これはしばしお待ちください。

明日から暑くなるようですが、ところてんで涼みましょう。
よろしくお願いいたします。

2016年6月29日水曜日

トマトバジル











けんぴのモト『トマトバジル』が発売されました。

6月の新作お菓子大作戦はこれにて終了。


最近米けんぴばかりで、存在が薄くなっていたけんぴのモト。
しかし食べていただいた方からの評判はよく、地味に人気です。
そしてこのトマトバジル味、新作と言いつつも前に作って販売もしていたのですが、配合を見直してのリニューアルです。



正直に言いまして芋けんぴもそうですが、焼き菓子も独学です。
手探りで本で知識を得たり、試作をしたりして、よりよいものになるように考えています。
たぶん焼き菓子じゃあんまりやらないだろうなあということもやっていて、その最たるものは「生ものを使う」ということです。
『おから』だと、生のおからとたっぷりの豆乳。
『あずき』だと、自家製のあんこ。
『トマトバジル』だと、生のトマトとバジルとじゃがいもが入っています。

粉ものは生地の水分調整が重要(なハズ)で、生地の水分が多いと扱いづらいです。
あとあんまりこねたり、熱を加えたりすると出来上がりが堅くなってしまいます。
でもけんぴのモトは堅いのが特徴なので、その辺割と融通が利くんじゃないかと思ってます。

そんなわけで、けんぴのモトは生ものを使うからこその風味を目指しています。
特にトマトバジルはたっぷりの生野菜を使っていて、けんぴのモトらしい味になっているんじゃないかな。


夏にぴったりの味なので、おやつにおつまみにぜひお試しください。


2016年6月25日土曜日

炊きたて、握りたて











明日26日は、「炊きたておにぎりの日」とご案内していましたが、予定を変更して通常通りのスタイルで営業いたします。直前での告知となり、申し訳ございません。
代わりに久しぶりに「いなり寿司」を作ります。
国産大豆を使って菜種油で揚げた油揚げと、新しょうがの甘酢漬けを使ったいなり寿司。
お惣菜はチキン南蛮があります。
ぜひお越しください。



さてちょっとだけ「炊きたて」のお話を。
先日、冷めたおひつごはんも美味しいよ。という話をしましたが、やはり炊きたてのごはんというのは格別です。

ごはんが炊き上がり、フタを開ける。
あつあつの蒸気が立ちのぼり、ごはんの香りが広がる。
そして表れるつやつやのごはん。

もうこれだけで、幸せ。


でもこの「炊きたて」というやつ。意外とその時間は短いのだと思います。
毎日ごはんを炊いて、手で触れている自分の個人的な感覚の話ですが、
炊きたてと呼べるのは、炊き上がってから長くても30分。そのくらいです。

感触でいうと、30分まではごはんに温かさがあり、手でほぐれます。
それ以上経つと、ごはんがくっつきだして、いかにも冷めてきたという感じです。

これはおひつにごはんを移した場合の話です。
炊飯器は十年くらい使ってないのでもう忘れてしまいましたが、どうなんでしょうね。
炊きあがって30分くらいしても、あの幸せな香りはするんでしょうか?
なんだか炊飯器だと保温できることをいいことに、あの炊きたてのありがたみを忘れてしまうんじゃないかなと思ってしまいます。


まあその話は置いといて、次は「握りたて」の話。
握りたておにぎりの価値は、そのあつあつ温かいごはんに、程よい塩気と程よい固まり感を与えるところ。
口一杯にほおばって、鼻に抜けるごはんの香りと噛みしめるほどに広がる甘み。
こんなの最高じゃないですか。

そしてその時間はもっと短く、握ってから30秒。たぶんそのくらい。
これは海苔を巻いた場合、その海苔もパリッと歯ごたえよく食べられる時間なんだけど、海苔を巻かない場合でも、炊きたての蒸気はそのくらいで抜けちゃうと思います。
もちろん炊き上がってからの時間にもよりますが。

たぶん、揚げたての天ぷらやくし揚げなども、そのくらいの時間で食べてほしいんじゃないかなって思うのですが。


とにかく言いたいのは、炊きたて握りたてというのは格別で、儚くもありがたいものなんだということです。
いつかそういうおにぎりも食べてもらいたいなと考えていたのですが、今の段階では実現は難しく、今回は見送りました。


食べてみたいという方がいたらできるかもなあ。
ご興味ありましたらお声がけください。

2016年6月20日月曜日

米で、けんぴ











先週ブログでのご案内はできなかったのですが、新商品シリーズの第二弾『米けんぴ 海苔醤油』が発売になりました。

お米でできた生地に海苔、黒ゴマ、柚子、かつおぶしを練り込んで、揚げ終わってから醤油をさっと塗った、おかきのような味わいです。
おやつとしてはもちろん、焼酎や日本酒、ビールのおつまみにも良さそうです。


そして今週も明日より、第三弾『米けんぴ 黒糖玄米』が発売となります。
こちらは玄米でできた生地に、押麦、ピーナッツを練り込み、揚げた後に黒糖の蜜をからめました。
白米よりもサクッと軽い食感で、ピーナッツと黒糖のコクのある組み合わせが楽しめます。

新作ラッシュですが、米けんぴシリーズはこれで基本となるものは出揃いました。
どれも手間がかかるので、三つ揃って店頭に並ぶことはなかなかないかもしれません。
ですが今後はこの『胡麻白米』『海苔醤油』『黒糖玄米』をベースに、少しずつ進化していこうと思います。

お楽しみに。



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何か新しいものを考える、試作の時間というものは、苦しいのだけど楽しい。

「けんぴ」ってそもそもなんだろう?
そんな疑問も頭によぎるんだけど、手を動かしてる時はそんなことはどうでもよくなってる。

おいしいもの、おもしろいもの、自分が食べたいもの、人が喜んでくれるもの。
まだなにかはっきりとは見えていないけど、作りたい。
それが僕にとっての「けんぴ」なのかもしれない。

もうこれからは芋けんぴ専門店なんて呼ばせねーぞ!

という、心意気でやっていきたいと思います。

2016年6月11日土曜日

おひつごはんで…










お店を開店してから初めて使いだした「おひつ」。

8ヶ月目になって多少黒ずみやタガが緩んできたりもしたけど、加藤けんぴ店のおにぎりにはなくてはならない道具です。


おひつの良さはなんといっても、炊き上がったご飯を保存するのに一番いい方法であることだと思います。
いつの頃からかご飯は保温するのが当たり前になっていたんだけど、ご飯にとって保温は炊き上がった状態からさらに熱を加えるので、どうしても劣化していきます。
確かに温かいご飯の方が、食べやすくておいしく感じるのですけどね。
前に勤めていたおにぎり屋で、初めて握りたての温かいおにぎりを食べた時は感動したものです。


そんなわけで僕も永らくご飯は温かいものと思っていたのですが、ある時に『司製樽』の原田さんいう桶やおひつを作っている職人さんにお会いしてから、おひつに興味が湧いてきました。

考えてみれば昔の人はみんなおひつを使っていたわけで、ご飯といえばほとんどが冷めたご飯だったのです。
いつでも温かいご飯が食べられるようになったとはいえ、温かくても美味しくなくなったご飯を食べた経験は誰しもがあるんじゃないでしょうか。

そして加藤けんぴ店という作り置きのおにぎりを出す店には、ご飯をおひつに移してから握るのが一番だという結論に至りました。


それでも始めた頃はまだ、冷めたご飯に対する負い目も少しありました。
しかしご飯の炊き方、おひつに移して握り始めるタイミング、おにぎりにしてからの保存の仕方、おひつの洗い方、乾燥の仕方など。
ひとつひとつ納得のいくやり方がみつかっていき、このおにぎりは全く別の価値をもっているものだと自信を持てるようになりました。


おひつごはんで、おにぎり。


さてここまでは前置きで、明日からこのおにぎりの新しい食べ方が登場します。

それが「冷やしだし茶漬けおにぎり」。











お好きなおにぎりに、かつおぶしと昆布でしっかりとった出汁をかけてお召し上がりいただけます。小鉢と漬物付き。

このだし茶漬けの一番のポイントは、冷めたおひつごはんのおにぎりに冷たい出汁をかけるところです。

つまりどういうことかって?

ぜひ食べて味わってみてください。


明日6/12(日)は特別営業で、11:00〜17:00で営業します。



2016年6月9日木曜日

米けんぴ











『米けんぴ』、できました。


試作をしていた新商品シリーズの第一弾。

お米で作ったけんぴ。
作り方は、炊いたご飯に押し麦と白ごまを混ぜる。そして成形して乾燥。
その後は芋けんぴと同じで、揚げて、砂糖蜜にからめる。

不思議なことにこれまた芋けんぴと同じく、中が空洞になるんですよね。
なのでロゴもそれをイメージしました。


さつまいものシーズンが終わりどうしようと悩んでいた時、隣のねじまき雲さんから、
「お米で作ってみては」というアドバイスをいただき、おお!いいかも!と作り始めた一品。
その発想はなかったなあ。さすがです。
ありがとうございます。


正直まだまだこれから進化していく商品だと思います。
これまでは、完璧に納得のいくものしか出したくない、というようなところもありましたが、最近はどうなっていくかわからないという遊びの部分もあっていいかなと思うようになりました。
お店の変わらないようで、ちょっとずつ変わっていく感じを僕も楽しみたいし、来てくれる方にも楽しんでもらえたらうれしいです。
とりあえずあと2種類、今月中に出せたらと企んでいます。

相変わらず手間のかかるものばかり作るので、少ししか出来ませんが、見かけたらぜひ。

2016年6月5日日曜日

おにぎらさせ

















先日、今使っているところとは別の海苔屋さんの営業の人が来ました。

サンプルを食べてみて、今使っている海苔屋の社長さんがススメてくれた海苔は、やっぱりおにぎりに合ってるなあと思いました。


その話はさておき、その営業の方から興味深い話を聞きました。

おにぎり屋って増えてるのかなと思って聞いてみたところ、
「駅ビルのようなところにあるチェーン店は増えてるけれど、個人のおにぎり屋さんは減ってきている。」
だそうです。
原因は、単価がとれなくて商売としてやっていくには難しいから、と。
実際おにぎりを出すお店をやってみて、全くその通りだなと感じます。

でもそこで思いました。
だからこそ、ちゃんとした真っ当なおにぎりが食べられるお店を残していきたい。
チェーン店がちゃんとしてないということではありませんが、いろんな思惑が入り乱れていそうです。
一貫した想いをもって作られたおにぎりとは、やっぱりちょっと違うかな。


でもできることといえば、ただおにぎりを握らさせていただくことだけ。
そうそう。なぜか不思議なんですけど、おにぎりって握らさせてもらってるという意識になるんですよね。
おいしいおにぎりを作るコツは、握るんじゃなくて手を添えてカタチを整えるだけっていうんですが、まさにそのとおり。
作り方のコツだけじゃなくて、おいしいお米、塩、海苔、それを作る人届ける人、みんなの想いを整える、そんな意識の話でもあると思ってます。
だから尊敬の意味を込めて『「お」にぎり』なのかな、と。


そんなわけで、「おにぎらず」は作りません。笑
おにぎりを、どうぞ。


2016年6月1日水曜日

6月の予定


6月の予定です。

6/12(日) 10:00〜17:00 特別営業
6/26(日) 特別営業 営業時間未定


5月までは割りと予定が入ってましたが、今月からは全然予定がありません。
無計画とも言いますが…

ですが、いくつか試作を続けていて、なかなかカタチにならなかった商品達を完成させたいです。

そして第2、第4日曜日は特別営業をします。
特に第4日曜日は普段とは違うことをやろうと考えてますが、まだ決まってません。
決まり次第告知します。



ところで先月よりひっそりと販売を開始しました「けんぴのモト」ですが、現在はお試し期間として『おから』と『あずき』がセットになった袋で販売しています。
試食されたり、お買い上げいただいた方には概ね好評で、特にお子さんがおいしいと言ってくれてるのは、とてもうれしいです。
これも作り始めて4年が経ちます。
「芋けんぴ」が気になっている方も、ぜひ一度食べていただけたらなと思います。


それでは6月もよろしくお願いいたします。