2017年11月29日水曜日

芋けんぴが出来るまで














連日芋けんぴをお買い求めの方が多くいらっしゃいます。
ありがたいのですが、販売数が限られているためほとんどの方にお渡しできない状況です。

明日30日の芋けんぴの販売は14時からです。




なんでそんなに販売できないかというと、作るのに本当に時間がかかるのです。

今までのやり方だと1回作るのに3日かかります。

儲けを考えるのだったら、馬鹿みたいなことをやってます。



まずはサツマイモを切るところから。

泥を洗って、皮の悪いところを削ります。
サツマイモの種類に応じて切り方を変えて、一本一本切ります。
形が悪いと揚がりも悪いから出来るだけ均等に。
大体1回で12キロか、今だともう少し多めですね。


次に揚げるとこ。

そんなに大きな鍋でもないし、大きすぎても油の温度管理が難しくなるので、一度に揚げるのは1キロ強。
これも種類に応じて揚げ方は変えます。
一度揚げるのにかかる時間は、細いので20分。太いのでは1時間かかります。


次は砂糖みつにからめるとこ。

これも種類に応じて砂糖の種類を変えます。
砂糖みつの濃度に注意します。
からめ方も変えたり、今だとかぼすの果汁をしぼったりが大変です。


そして、乾燥。
乾いたら、シールを貼って、袋に詰めてパッケージ。


そうそう、12キロのサツマイモも揚げると半分以下の重さになります。
皮とか端の部分を取るので、結構完成品の量は少ないです。



なんでこんなことをやっているのかというと、作るのが好きなんです。

人の手で作ること。

おもしろいと思ったものが、たまたま芋けんぴだったのです。



なのでちゃんと人の手で作っていることをわかってくれる人に食べてもらいたいです。

人の手で作る、人のいるお店。


人の手で作ることが当たり前だった時代は、お店ってそういうものだったのだろうと思います。

今、お店というとサービスを受ける場所、システムのことを言ってるみたいな気がします。
店員を端末かなにかと思ってる人いますね。

このブログを読んでる方にはいないでしょうけど。


そんなわけで、人として関われない方はお客さんとして接しません。

加藤けんぴ店を楽しんでいただくなら、来年くらいに落ち着いた頃のご利用をオススメします。
年末は恒例のおでんをやりたいんだけどなあ。やれるかなあ。


明日は今までの販売数の30個から40個に増やしました。

心が荒んでいるので、自分で自分をほめます。俺、がんばってる!

2017年11月27日月曜日

芋けんぴ販売予定














25日のテレビの反響が想像以上に大きく、芋けんぴを買いたいという方になかなかお渡しできない状況です。

個人店でひとつずつ作っているものですから、どうしても数に限りがあります。

それでも多くの方に届くよう、販売数の制限や販売方法の変更などありますので、ご理解ご協力ください。

なお取り置きや予約は受け付けておりません。
これも少しでも多くの方に届けるための処置なので、ご了承ください。



明日28日の芋けんぴの販売は、14時からとなります。
お一人様2個までとさせていただきます。
種類は「みたらし」「かぼす」「シルクスイート塩」です。

おにぎりは通常通り8時から販売しています。
しかし、惣菜セット、イートインのご利用はしばらくお休みします。
いつも来てくださる方、ごめんなさい。



ネット販売の次回は、12/2(土)となります。https://katokenpi.theshop.jp/
開始時間は15時ごろを予定しています。
備考欄に芋けんぴの記入がなかったり、メールが送れなかったりすることが多いので、今回から内容は『おまかせ』のみとさせていただきます。
数量はお一人様6個までです。(3個セット×2は可能)
数量オーバーのご注文をいただいた場合、キャンセルとなることありますのでご注意ください。


よろしくお願いいたします。



2017年11月24日金曜日

テレビ


直前のお知らせですが、明日12時よりフジテレビで放送の「有吉くんの正直さんぽ」に加藤けんぴ店が出ます。

有吉さんたちのリアクション楽しかったなあ。
さすが芸能人って感じでした。

さてどんな風に紹介されているでしょうか。


あんまり珍しさだとか、こだわりを売ってる店じゃないんですけどね。
ちゃんとしたものをちゃんと売って、ああいいなって思ってもらえたらっていう店です。
わかっていただいてる方には、そのギャップも楽しめるかも。

明日は週末のお楽しみ『おはぎ』もありますので、ぜひどうぞ。

2017年11月22日水曜日

次回販売予定

・ただいま、店頭ネット含めて芋けんぴがご好評いただいていて、ネット販売をお休みしています。

ネットの販売再開は25日(土)で、数量限定となります。


出来る限り数も作れるよう頑張りますが、一本一本芋を包丁で切ったりと、加藤けんぴ店の芋けんぴとしてちゃんと手をかけるところはかけるので、どうしても限界があります。

ご理解いただけますよう、よろしくお願いします。


またスムーズな発送作業に移るため、希望の芋けんぴを備考欄にご記入お願いします。



・明日11/23は、9〜17時の営業となります。
のんびりとおにぎりとみそ汁で朝ごはんなんていかがでしょうか。


・26日の『炊きたておにぎりと角煮の会』の申し込みは、24日(金)までとなります。
13:30からの回にまだ空きがありますので、ぜひご参加ください。
おいしそうな埼玉県産霜降り豚を仕入れました。

2017年11月20日月曜日

居場所


自分に自信もなかったし、やりたいこともなかった。
実家も好きじゃなかったし、どこにも居場所がなかった。


それでも居ていい場所があるはずと、そこだけは折れずにやってきた。

そして今、支えてくれる人がいて、温かく見守ってくれる人たちがいる。




いやー、あったかいなあ。

がんばれば、いいことあるぞ。昔の自分。




入籍しました。

集まってくれたみなさん、ありがとう。





2017年11月15日水曜日

予約状況


・11/26(日)『炊きたておにぎりと角煮の会』、予約状況です。

①11:30〜13:00 ×

②13:30〜15:00 のこり3

まだお席に余裕がありますので、ぜひ一度食べてみてほしいです。
炊きたておにぎりを一度食べるとおにぎり観が変わります。



web shopに『芋けんぴ 紫芋』を追加しました。
紫芋のなかでも甘みのある品種で、独特の風味、食感が楽しめます。
期間が短そうなのでお早めに。


なにげに「後払い」も選べるようになりました。
「後払い」便利ですよね。僕もよく使います。

2017年11月11日土曜日

塩シルクスイート














サツマイモは9〜11月にかけて収穫され、貯蔵されます。
貯蔵されたサツマイモは、でんぷん質が糖に変わり甘みが増します。
サツマイモは冬になるとおいしくなるのはこのためです。

これまでは甘みの増した冬に、塩のみで味付けした芋けんぴを出していました。
芋自体の甘みで、おやつにはもちろん、男性にはおつまみとしても人気がありました。
砂糖の甘みに疲れた身体にも、自然な甘みが染みるんですよね。


しかし今年は新芋のこの時期にも塩味の芋けんぴを出せました。
熊本県大津町中無田さんの『シルクスイート』。この芋を使うことによって。

今年初めてこの時期に入荷して、揚げてみたシルクスイートを味見。
じわじわと口の中に甘みが広がっていきました。
甘みが強いといわれる紅はるかでも、この時期にこんな甘みは感じませんでした。

しかしシルクスイートっていい名前つけましたね。
紅はるかとどう違うのか?と農家さんに聞いたことがありますが、はっきりとは言えないけど品のいい甘み、と教えていただきました。
へえーと思ったけど、自分で食べてみると納得。
シルクスイートという名前通りの品のいい甘みでした。

この芋ならではの自然な甘み。
ぜひお試しください。


みたらし













味付き芋けんぴの第一号になったのが、このみたらし。

芋けんぴに味をつけるにあたって一番の問題になるのは、砂糖蜜が固まるかどうかです。
はちみつなどいろいろ試していますが、何か液体を混ぜるとベトベトとくっつくようになりやすいのです。
糖に関わる化学的な知識が必要なのかもしれません。
時間を作って勉強したいと思ってますが、なかなか実現できてません。

そんな中一番うまくいったのが、砂糖蜜に醤油を入れることでした。
ベトつかないのはもちろんのこと、醤油の焦げた香ばしさ、甘辛い味付けはお煎餅でもありますが、揚げた芋とも相性がよかったのです。


使うサツマイモは熊本県大津町中無田さんの高系14号。
鳴門金時など全国に数あるブランド芋の元となった品種で、今でも西日本を中心に食べられています。
食感はホクホクとして粉っぽく、やさしい甘さがあります。
しかし近年、安納芋のようなしっとりと蜜があふれるくらいの甘みのある品種が人気になり、高系14号を作る農家さんは数を減らしているそう。

人気なんて巡っていくものだから、いつかまたホクホクと甘い芋が好まれる日も来ると思
うんですがね。

そんな高系14号を芋けんぴにすると、焼き芋の焦げた皮のような風味の香ばしい仕上がりに。
食感も軽く、みたらしとの相性はバツグンです。

芋の香ばしさと醤油の香ばしさ。
芋けんぴで出会った組み合わせ。
ぜひお試しください。

2017年11月6日月曜日

炊きたておにぎりと角煮の会

まずはお知らせ。

11/21(火)は都合により臨時休業となります。
ご迷惑おかけしますが、よろしくお願いいたします。












次に、11/26(日)に開催する『炊きたておにぎりと角煮の会』の詳細です。

時間  ①11:30~13:00
    ②13:30~15:00

定員  各6名

料金  1500円

メニュー ・炊きたておにぎり2個(具は当日選べます)
     ・角煮 煮卵付き
     ・小鉢
     ・漬物
     ・みそ汁
     ・芋けんぴ
     ・ほうじ茶

     ※おにぎりは通常価格で追加できます。
     ※ドリンクメニューもあります。お酒もあるかも。

予約方法 11/7(火)より店頭かメールにて。info@kato-kenpi.com まで
     1、お名前(おひとり様2名まで予約可)
     2、当日連絡のつく電話番号
     3、希望の時間 ①か②
     
     メールの場合、この3つは書いて送ってください。


先月に初めて、当店で炊きたてのおにぎりを食べるというイベントを開催しました。
改めておにぎりをじっくり味わう時間になり、みなさん楽しんでいただけたと思います。

普段は、作り置きのためのおにぎりに特化して作っていますが、それとは別物の炊きたておにぎり。
いつもの加藤けんぴ店のおにぎりを召し上がっている方には、さらに違いが楽しめます。

角煮は昔おにぎり屋に勤めていた時に学んだレシピです。
とにかくじっくり丁寧に調理して、余分な脂は落としてトロトロに煮込みます。
おにぎりと一緒に食べれば言うことなしでしょう。

定員が限られているため、ぜひ食べたい!と強く想っていただける方に参加していただきたいですね。
それではご参加お待ちしています。

2017年11月1日水曜日

11月の予定













11月になりました。


10月はお店泣かせの雨続きで、どのお店も大変だったと思います。

僕もいろいろ考えてしまいました。
信念を曲げてやるくらいなら辞めた方がいいなと。
でも自分のやり方でもまだやれることはたくさんある。
やり切って、それでもどうにもならなかったら、その時は仕方ない。
そんな風に腹が括れたので、いいきっかけにはなったのかな。


そしてやれることのひとつとして、先日『新米炊きたておにぎりの会』を開催しました。

作り置きとは別格の炊きたておにぎり。
さらに新米と、お米のおいしさを存分に楽しめる会になりました。
これに合わせて作ったお膳も活躍できてなにより。
至らぬところもありましたが、みなさん楽しんでいただけたようでよかったです。

今後はこういった会を定期的にやっていこうと思います。
ということで早速11/26(日)に『炊きたておにぎりと角煮の会』を予定しています。
ご予約詳細は後日掲載しますが、頭の片隅に入れていただければと。


そしてもうひとつ、先日より芋けんぴの通販を始めました。

すでに数件、遠方の方よりご注文をいただいています。
いろんな方に食べていただけるようになったのはうれしいです。

今は一番芋けんぴの種類が多い時期です。
ぜひお試しください。



これからもいろんなカタチで、おにぎりや芋けんぴの楽しさを伝えられたと思います。
どうぞよろしくお願いします。