2016年9月17日土曜日

理系と文系















大分、熊本の旅、締めくくりの地は熊本県西原村にある「株式会社 生科研」さん。
農業における土壌分析を行い、バランスのとれた健全な土づくりを診断、指導してくれる会社です。

農業のことは全く知識がありません。
ただ農家さんは本当にすごいと思います。
自然を相手に草取りから害虫対策、先の読めない気象条件、そして試行錯誤もそんなに回数を重ねらるわけでもない。
そんな中でよりよいものを育ててくれている農家さんには、感謝の想いが絶えません。


農業にもいろんな考え方があると思います。
生科研さんの中嶋農法という技術は、土の状態、作物の状態を正しく知って、適切にコントロールしましょうというものです。
正しく知るというのは、数値化するということです。
見学させてもらった施設には、いろんな分析をする機械が並んでいました。
白衣を着た方が、試験管やシャーレを手に取り、まさに理系の絵。

その後、スライドでいろいろと説明していただきましたが、印象に残ったのは有機栽培との違いの話です。
有機栽培というとなぜかいいイメージがありますが、そういうわけでもありません。
土の状態を分析したら、ある栄養だけに偏っていたり、足りない栄養が多かったりすることもあるそうです。
もちろんその辺りも把握して、有機栽培されている方もいると思います。
なんとなく、のような感覚だけじゃ駄目なんですね。



ぼくが芋けんぴを作り始めた頃、なんとなくの感覚だけで作り続けて失敗ばかりでした。
ある時から油の温度、芋の重さを測り始めて、それから仕上がりをコントロールできるようになってきました。
その時から、理系と文系は分けて考えちゃ駄目だなと実感しました。

今はあんまり理系と文系という言葉は聞かなくなった気もします。
いいことですね。
ただ時々、これは理屈で考えすぎてないか?感覚で考えすぎてないか?と自問自答しています。
バランスが、大事。




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