2017年10月16日月曜日

紅あずま













サツマイモと言えば最初に思い浮かぶのは『紅あずま』。


子供の頃はあんまりサツマイモが好きじゃなくて、芋の天ぷらを食べる時はいつも醤油かソースをなみなみかけて食べていました。

そんな僕が芋けんぴに出会った10年前。
これは自分でも作れるんじゃないかと思い、最初に目をつけたのは『紅あずま』、、
じゃなくて『紅はるか』でした。

ちょうど『安納芋』ブームが落ち着いてきた頃で、安納芋ほどベトつかず、でもかなりの甘みもある『紅はるか』は芋けんぴに最適に思えました。




それから長い年月が過ぎ、いろんな芋で芋けんぴを作り、失敗を重ね、ようやく芋けんぴに最適と思える品種を見つけたのです。


それが『紅あずま』。

なんだかずいぶん遠回りをしたような気もするけど、これもまた自分っぽいなと思います。


そもそも市販の芋けんぴはほぼ『黄金千貫』という品種を使っていて、メーカーのサイトには「黄金千貫が芋けんぴに最適」と書いてあります。

でもどうにも僕には黄金千貫の甘みにサツマイモらしさを感じることができません。

じゃあサツマイモらしさって何なの?
そう考えた時思い返されたのは、芋の天ぷらの、口の水分を奪っていくようなホクホク感と、醤油とかソースの味の後に確かに感じるあの甘みでした。


調べてみると紅あずまは、黄金千貫を交配させて生まれた品種。いわば子供のような存在です。
芋としての特性も芋けんぴ向きなのです。


そんなわけで加藤けんぴ店の芋けんぴは『紅あずま』を一番標準な定番として扱っています。
サツマイモらしさを感じつつ、喜界島産のきび砂糖のうまみと、カリカリとした硬すぎない食感の、納得の一品に仕上がっています。

いろんな種類に迷われたら、まずはこれをお試しください。




ところで余談ですが、熊本を訪れた時、「いきなり団子」は知っていたのですが、同じように「いも天」もおやつとして売られているのに驚きました。

早速買ってベンチに腰掛け、一口ほおばるとあっという間に口の水分が奪われました。
「あーこれこれ。」と懐かしくなりました。



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