2020年1月15日水曜日

珈琲店の珈琲豆

ねじまき雲の窓から見える当店


ウチのお店から徒歩10秒のところに『ねじまき雲』という珈琲店があります。

銅板を貼った趣のある扉を開くと、ねじまき時計の音が心地よく響き、落ち着いた、でもちょっと可笑しなインテリアの小物が置かれた、珈琲を楽しむための空間が広がっています。
そこではねじまき雲さんが、豆の種類、焙煎、抽出など様々な技術、感性によって作り出された珈琲を飲みながら、思い思いの時間を過ごすことができます。




まあお隣さんですね。というより、僕が店舗物件を探している時に、空いた隣の物件を紹介してくれたのがねじまき雲のネジさんでした。

ネジさんと出会ったのはもう少し前ですが、ねじまき雲さんのそのお店の作り方、歩みの進め方、そこに立つ姿勢など、尊敬して学ばせてもらってる素晴らしいお店のひとつです。

そのねじまき雲さんの珈琲豆を、今月のネット販売で販売できることになりました!


ねじまき雲さんのことをもっと知るために、そのお店はどうできたのか?その珈琲豆はどういうものなのか?今回個人的な興味もあって、少しだけ取材させていただきました。


●お店を始めた理由

人が自分のお店を始める理由は色々あると思いますが、ネジさんの場合はとてもシンプルでした。
「自分が作った珈琲を飲んでもらって、その反応が見たかった」。
開店しようとした当時は、ネット販売や店舗を持たない出店スタイルなどはなく、人に飲んでもらうには、自然とお店を始めるという選択になるのでした。

それを聞いたとき、ネジさんが一人ひとりのお客さんに、一杯ずつ真摯に誠心誠意を込めて珈琲を淹れる姿勢を納得できました。


●メニューはどうできたのか?

店側の人間としてちょっと困る質問のひとつに「オススメは?」というものがあります。ねじまき雲さんの場合はどうでしょう。
まずはこれを飲んでほしい!というのはないそうです。珈琲は好みやその日の気分で飲みたいものが分かれるものです。メニューは苦いのが好きなのか、酸味があるのが飲みたいのか、お客さんの飲みたいものが選べるよう構成されています。
そのなかで、ねじまき雲ならではのブレンドや、抽出方法などの表現で、新しい驚きや楽しみが感じられるようにしているそうです。

飲みたいものが決められない時は、ネジさんに相談すればしっかり対応してくれるし、メニューにはねじまき雲の世界観を含めた言葉が載っていますので、じっくり読みこんでみてください。




●販売する珈琲豆(旋風)について

今回販売する「旋風(つむじ)」と名付けられたブレンド。これはどういうものなのでしょう。
ねじまき雲の苦味を追求した味。苦味のなかにある甘み。開店した時からある定番を、雲が風に運ばれ、廻り変化しながら厚みを増し原点回帰するように進化していくイメージ。
と、あまり珈琲を表現するコトバを持ち合わせていないので、ねじまき雲さんの表現をお借りしました。

個人的な感想を言うと、口に含むとまろやかだけどしっかりした苦み、そしてどっしりと複雑な味わい。でもすべては優しいまろやかさに包まれていて、なぜか結果的には旨みや甘みを感じて「ハー、おいしかった。」という感想を残します。ねじまき雲の珈琲は、清濁合わせ飲む。嬉しいも哀しいも込められた、そんなイメージを持っています。



普段、ねじまき雲さんは珈琲豆のみの販売はしていません。
たまにイベントなどで、そのイベントをイメージしたブレンド豆を販売することはありますが、この定番ブレンドの「旋風」を販売することはありません。(前に気まぐれで数袋だけ販売したことがありましたが)
それをネット販売で買えて、ご家庭で楽しめるのという機会。これは逃さない手はないですね。

もちろんねじまき雲さんで飲む珈琲は、プロの技で抽出されたものなので、ご家庭で完全に再現できるものではありません。
でもそれはぜひ実際にお店に訪れて、その空間、その珈琲を味わってもらえたらと思います。(その際はお隣の当店も。)


販売の詳細は後日お知らせします。
芋けんぴと共に、いいおやつ時間を楽しみましょう。
よろしくお願いします。







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